Amazon Virtual Private Cloud(VPC)は、AWSのサービスの中でも理解しないといけない必須のサービスになります。
VPCは、Amazon Web Services (AWS) が提供する、クラウド上に仮想的なネットワークを構築するためのサービスです。
言い換えると、EC2(仮想サーバ)やRDB(データベース)などの必須級の各AWSサービスを配置するのに必要な場所のことです。
さあ、手を動かして、VPCサービスを理解していきましょう!
やりたいこと
VPC内に、冗長構成のPublic subnet と Private subnetを構築していきます。
イメージ図は以下になります。
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/vpc_public_private.png)
料金の確認
AWSサービスには、無料で使えるサービスもありますが、当然有料サービスもあります。
本章では、分かる範囲でAWSサービスの料金について書こうと思いますが、私の理解不足で漏れていることもあります。
各サービスを使う際は、料金がどのくらい掛かるかを理解した上で、自己責任で利用ください。
NAT Gateway
Private Subnet から Internet に接続する為に NAT Gateway を設置しています。
ただ、このNAT Gatewayは、設置しているだけで時間当たりの料金が発生します。それも結構高いです・・・
NAT ゲートウェイあたりの料金 | 0.062 | (USD/時) |
処理データ 1 GB あたりの料金 | 0.062 | (USD/GB) |
このままだと高いかどうか分かりにくいですが、1か月設置しているといくら掛かるか計算してみましょう。
0.062 x 30日 x 24時間 = 44.64USD
1ドル140円だと ¥6249.6 掛かります。
高くないですか!?
Private Subnet から頻繁に インターネット へ接続する場合は仕方ないですが、EC2の環境を構築する時にだけ インターネット を使う場合は、不要な時は削除しておきたいですね。
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c94cb44bac0b155cad9e923137017c79.png)
VPCの作成
AWSのコンソール画面にログインし、VPCサービスに遷移します。
VPCダッシュボード > VPCを作成 ボタンをクリックし、設定画面に遷移します。
以下の図の様に、やりたいことの章で書いたIPアドレスを設定していきます。
最後の 「VPCを作成」 ボタンを押してしばらくすると、VPCが作成されます。
最初から、NAT Gateway を設定したくない場合は、以下設定画面の「NAT ゲートウェイ」の選択項目で、「なし」を選んで下さい。
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/179ee479a58dc1612bc8dc2810c7e712-300x1024.png)
VPCの確認
では、作成したVPCを見てみましょう!
お使いのVPC
お使いのVPC を選択し、Nameに test が付いたものが作成されていると思います。
やりたいことの章で書いた名前にリネームしましょう。
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/4a6cf2061a3f047c74fa8e7c2485689d-1024x182.png)
サブネット
サブネット を選択し、Nameに test が付いたものが4つ作成されていると思います。
やりたいことの章で書いた名前にリネームしましょう。
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/23308a350aaf69097f8c691f81734cf7-1024x204.png)
NAT ゲートウェイの削除
上記でも書いたようにNAT Gatewayは、設置しているだけで時間当たりの料金が発生します。
使わない場合は、削除しておきましょう。
NAT ゲートウェイ > 対象のNATゲートウェイ選択 > アクション > NAT ゲートウェイを削除
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/0e471e370fa7564e559dc993774db790-1024x402.png)
Elastic IP アドレスの削除
NAT ゲートウェイを追加すると、Elastic IP アドレス(固定IP) も自動で作成されます。
ただ、NAT ゲートウェイを削除しても、Elastic IP アドレスは自動で削除されないので、手動で削除する必要があります。
Elastic IP アドレスは、NAT ゲートウェイやインスタンスに関連付けられている場合は、料金は発生しないのですが、上記の様に、どこにも関連付けられていない、又は、停止ししているインスタンスに関連付けられている場合は、料金が発生します。
0.005USD / 1時間
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/c94cb44bac0b155cad9e923137017c79.png)
削除手順は以下通りです。
Elastic IP > 対象のIPアドレス選択 > アクション > Elastic IP アドレスの解放
![](https://canmakewakuwaku.com/wp-content/uploads/2023/07/b0520207a0704cacfb6f3ef3972c4c49-1024x326.png)
最後に
如何でしたか?
座学で勉強するより更なる学びがあったのではないでしょうか。